1999年9月5日
創世記50章15~21節
辻中明子牧師
細田牧場の細田久子さんは、北星学園の卒業生で90歳を越えておられます。先週の千歳・栗山・島松三教会の合同野外礼拝には北星新札幌高校から初めての方が23名出席し、大変にぎやかでした。10代の高校生からみると、ひいおばあさんぐらいになる大先輩になる細田さんの信仰が見えないかたちで受け継がれて欲しいと切に願いました。 旧約の物語も長い長い民族の物語が伝えられています。ヨセフ物語も、その一つで、波瀾万丈に富みます。12人いるヤコブの息子の11番目に当たるヨセエフは特別に父ヤコブから愛されたため、他の兄弟たちの妬みを買い、エジプトに売られてしまいます。しかし、奴隷であってもヨセフの能力が生かされ、大国の宰相として実力を発揮します。大飢饉に襲われたエジプトを救い、さらに隣国まで援助するヨセフはまさに武力を用いず、食糧対策や国際的視に長けていたと言えましょう。 そんな彼でも、兄たちとの再会と和解への道には長い長い時間を必要としました。そして、それを可能にしたのは自分の力ではなく「神が(悪を善に)変えて下さった」という信仰によって実現したと言えましょう。 「主よ、変えて下さい」と祈りを合わせましょう。